ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~
「………片桐です」
そういうと男は睨んだ。
感じ悪っ
「…こんな夜遅く、どこ行くんだ」
まるで父親みたいな言葉に
シュンとする。
心配してたり……?
「…買い物です。
今日の夕飯とか明日の朝飯とかの……」
「そ。
危ないから俺も行くよ」
………!?
睨んどいてーの、
優しい言葉!?
「えっ…別にあたしは…」
「この辺、知らないだろう?
ついでに教えてやるよ」
この人から後光が見える。
いい奴じゃないか!
嘘をついているようには見えないし、
まのんはその男について行くことにした。