ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~
「いい名前ですね」
「ああ」
「……………」
「……………」
うわ、なんだこの空気。
やだな。
――――
―――
少し歩き、
沈黙を破ったのは朔だった。
「スーパー、あそこ」
朔が指さした場所は
"うさぎとカメ"スーパー。
中でかけっこでもしてしまうのか。
「……おう」
あっ。
男言葉が出てしまった。
姉ちゃんに怒られる……
「24時間やってるっぽいし、
酒も買えるから。」
っぽいってなんすか。
酒が買える………
もしかして、20歳以上の人?
「未成年だけど」
朔はそう付け足した。
なんとなく安心した。