ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~
食材を買い、
龍前朔を待つ。
一瞬、帰ろうか迷ったが、
なんとなく待っていた。
朔が見えると、
案の定、
「先、帰ればよかったのに」
と言われた。
「……それ、なんですか」
朔の持っている袋を指差した。
「酒」
ああ、
それで酒が買えるって言ったのか。
「ふーん」
それにしても、
かなりの量。
――――
―――
2人は
別々の部屋に着くまで、
終始無言だった。
「じゃ、楽しんで」
そう言うと、
何かいいたげな顔でこっちを見てきた。
「………何?」
「いや、なんでもない」
そう言うと、
足早に部屋に入って行った。
―――何なんだ。