ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~




まのんはケータイを置き、

顔を洗う。



「…、わかった?」



「何、全然聞いてなかった」



「先生たちにはちゃんと敬語を使って、

愛想よくするんだよ?」



「ああ、敬語なら昨日使ったから大丈夫。」


昨日の龍前朔と。



「まのんが敬語使うなんて…!

あたしの育て方が正しかったね☆」



「なんだそりゃ」



キッチンに行くと、

フライパンを取り出し、

油をひき、火をつけた。



「それと、海鮮高校行ったら、
まずは校長先生にあいさつしてね。」




フライパンの上に卵をわった。

ほかに、オーブントースターでパンを焼いた。




< 16 / 63 >

この作品をシェア

pagetop