ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~
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翌日
潮風の入る、海沿いの倉庫に石榴たち、族がいた。
石榴はここを拠点としている。
「みんな、集まったか」
深紅(シンク)は一際目立つところに立っていた。
長い紅い髪と、茶色瞳。
長身とその目つきから総長の意が感じられる。
「います」
副総長の青閠(セイギョク)が言う。
「ケガをしたものはそのままでいい。
1つ聞いてくれ。」
迷いのない真っ直ぐとした目をして深紅は言った。