ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~
大分歩いたところで
海が見えてきた。
そこにちょうど大きな建物も。
潮風が鼻をすり抜ける。
よかった、
高校は海の中じゃない。
高校の門を抜けた瞬間。
まのんの足が止まった。
――――嫌な予感。
もしかして、
ここの校長の名前、
いか とか まぐろ だったりして!?
ありきたりすぎる…
広い校舎内に入り、
すぐに校長室を見つけた。
ドアには魚のマーク。
うわー
魚を愛していらっしゃる
―――トントン
「…失礼します
転校生の片桐まのんです」