ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~



「もうすぐ、しろちゃんが来るから待ってて。」


「しろちゃん?」


「ああ、城川先生。

まのんちゃんの担任だよ」



「はあ…」

海の次は川なわけね。


「あっ、

さっき、鯛焼きもらったんだけど食べる?」


校長は鯛焼きらしきものをこっちに持ってくる。



「あの」


「なんだい?

あー鯛焼き美味い♪」


そういいながらパクパクと頬張る。



「それ、今川焼きですよ」













あれから、城川先生が来て、
教室に向かっている。



城川先生は長身のメガネ男。

こういう人って
怒ると怖い。




そういえば

校長が言ってた息子って誰なんだろう。

気になる。


でもあの人のことだし、
どうせ魚じゃないかな。



変な期待を寄せ、

教室に向かう。







< 24 / 63 >

この作品をシェア

pagetop