ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~
「もうすぐ、しろちゃんが来るから待ってて。」
「しろちゃん?」
「ああ、城川先生。
まのんちゃんの担任だよ」
「はあ…」
海の次は川なわけね。
「あっ、
さっき、鯛焼きもらったんだけど食べる?」
校長は鯛焼きらしきものをこっちに持ってくる。
「あの」
「なんだい?
あー鯛焼き美味い♪」
そういいながらパクパクと頬張る。
「それ、今川焼きですよ」
あれから、城川先生が来て、
教室に向かっている。
城川先生は長身のメガネ男。
こういう人って
怒ると怖い。
そういえば
校長が言ってた息子って誰なんだろう。
気になる。
でもあの人のことだし、
どうせ魚じゃないかな。
変な期待を寄せ、
教室に向かう。