ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~
「で、こっちは霧島律!」
厳ついオーラを出しつづけているこの男。
「ね、名前言ってどうするわけ?
あたしもう授業戻るけど」
"真面目に"が約束だから。
「えっ
まのんちゃんは俺らの仲間にだよ?」
ここは単細胞の集まりか?
ああ、馬鹿になりそうだ。
「単細胞がなあに?」
と、棗。
地獄耳?
いや、心で呟いたはずだが。
「だって蓮の女だしな」
と、律。
「女じゃねえ」
「え?
オマエ女じゃねーの?」
カーーッ!
ニヤニヤする律を睨む、まのん。
怒った、怒った!
もうここから逃げてやる。