ガー ネ ッ ト ~不良少女の憂鬱~
「………あたしが族だったら
どうするつもり?
みんなにばらまいて、
校長にも言って退学にさせるつもり?」
棗「そんなことしないよ!!」
まのんの瞳に棗が映った。
「お姉ちゃんには迷惑かけたくない。
だから内緒にしててほしい」
あたしは右手の傷を触った。
棗「言うわけないじゃん!
だって仲間だもん♪
まのんちゃんは俺らの仲間だ!!」
「…あたしを仲間にしてどうすんのよ」
棗「さあ?
まあ蓮の女の子だし?」
「なんだそりゃ」
「ダメ?」
「ん~~~…
理由がハッキリしてないけど…
わかったよ、」
棗「本当に!?
やったあ!」
隣でムダにはしゃぐ棗を見て、ため息をついた。
お姉ちゃん
ごめんなさい。
どうやら、抜けない罠にはまってしまったみたい。