君のとなり
Prologue
あの初めてあなたを見た日
あなたを見た瞬間、身体が動かなかった
あの日の事は、忘れはしない
ただ、目があっただけ──・・・
たったそれだけだった
でも、忘れはしない
あなたはまるで、王様のような人
私とは違う人
わかっているけど思ってしまう
悲しそうな顔も、怒った顔も、どんな仕草も
愛しくて、愛しくてたまらない
付き合ってなんて言わないから
ただ、隣りにいさせてください