君のとなり




いい迷惑だ。






そいつらは、その行為で傷を深めていることを知らない。




その傷を隠すために、心の殻は硬く分厚くなる。









私の心はまさにそれ。



もう誰も、私は助けられない。








ただ私はこれ以上殻を丈夫にしないため、笑顔でいる。



誰も、私の嘘の笑顔は見抜けない。






見抜かせない。








だから───・・・




「はいはい。もういいから、クラス行こっ。遅刻するよー?」




完璧な笑顔でみんなを騙す。



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