君のとなり













「・・・・おもしろい」




私のその呟きはクラスの雑音でかき消され、誰にも聞こえることはなかった。








緩む口元を隠すため、顔をうつ向ける。



そうすると私の髪が上手く2人から顔を隠してくれる。







こういうとき、長い髪は役に立つ。


普段は邪魔だけど、ね。










────さぁ。


名も知らない私のお気に入りの子。





一体どのように返事を返す?







Yes?



No?





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