君のとなり
みんなというのは、もちろんいつもの4人の事。
「“あの”泉と友達になったとかいいなー」とか「もしかしたら帝国の倉庫にも行けるかもじゃん」とか言われた。
私は「そうだねー」とか言いつつ、心の中では『あ・・・思い出した。帝国だった』とか思っていた。
美佳が友達になりたかったのは“帝国幹部の女”の泉。
安平泉という一人の人間ではない。
ただ、帝国というブランド品がほしかっただけ。
それは美佳に限らず、他の4人もらしい。
そんな4人を見て私が幻滅したのは言うまでもない。
私はなんで友達などになってしまったんだろう・・・・・・そう本気で思った。
「はぁ・・・」
無意識も内に思いため息をつく。