君のとなり
「あ、危ないよー」
「そうだよ美佳」
「いや!行きたいのー」
蘭と美紀の説得も空しく意見を変えない美佳。
馬鹿としか言いようがない。
だけど、それだけじゃ終わらなかった。
「だってさー・・・、もしかしたら帝国の人たちがいるかもしれないんだよ?」
「「「・・・え?」」」
呆れた。
美佳にだけじゃない。
蘭にも神楽にも美紀にもだ。
帝国という単語が出た瞬間に目を輝かせた。
「い、行きたい」
「あたしも」
「やばいっ、興奮してきたー」