朝陽


「智咲さんは冗談をしらなすぎですよ。」


もう、と総司がため息。


「絶対冗談じゃないでしょ。総司は冗談の加減をしらなすぎだよ」


日向くんはまだ驚愕の顔をしています。


絶対冗談だって思ってないでしょ!


「そういえば、この男の子と智咲さんは知り合いなんですか?」


「うん。お昼前に喋ってたんだ。」

「そうなんですか。」

「日向君だよ。」

「日向君ですか。危険ですから智咲さんには近づいちゃ駄目ですよ?」

総司は屈んで日向君に言い聞かせる。


「って何ホラ吹き込んでんだ!!危険じゃないよ優しいお姉さんですからねー!!」


「智咲が危険・・・」


「なんでこの子私の話聞かないで総司の話は聞くんだちくしょォォォ!!!」


総司は余裕の笑みをこぼす。


は、腹立つ・・・!!!




「お、お姉ちゃんの何処が危険・・・いや、これから危険になるのかも」


「いやーーー!私優しいから!!!」


「日向君、気をつけるんですよ、夜はとくに。襲われますから」


「私をケダモノみたいに言うな!!!!!」


「智咲は夜襲ってくるケダモノ・・・!」


「そこだけ上手に聞き取らないでェェェェ!!!」


悲しくなってくる!!

どんどん日向君が私に対する態度が酷くなってきているのは気のせいですか?

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