朝陽


「あー!ここにいたんだね!僕のいとおしきマイハニー!!」


そういって男の人がこっちへと歩いてくる。


あ、髪の毛栗色だー。


なんか雰囲気がどことなく日向君と似てる。


「く、くるなくるな!!僕は男だから!女じゃない!」


平助は顔を真っ青にして首を振っている。


「ああ、逢いたかったよ。こんなにいとおしい思いをしたのは初めてだ。」




「誰、あれ。」



「あいつは、平助のストーカーや。ついでに意気投合してわいと友達になった。」




ストーカーのですか。



「まーそんなとこやな。」

「認めた!!ていうか心読み取るな!!名前なんていうの?あの人。」


いきなり現れた山崎に聞く。いきなり現れるのは日常茶飯事なのでもう驚かない。


「名前は確かー金沢龍貴やいうとったで。」


「金沢・・・?」


日向君と一緒・・・?


「あーー!!龍にい!!客になに抱きついてんの?!」


日向君がこっちへ12歳とは思えぬ速さのダッシュで来て、平助に抱きついている男にとび蹴り。


「・・・げふっ」



なるほど、ここの温泉の御曹司で、日向君のお兄さんで、平助のストーカー・・・と。




平助生気抜けてる。



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