朝陽
「龍にぃは御曹司って自覚がない!龍にぃのくせに変な性癖に目覚めるな!!」
日向君が腰に手をあてて男に向かって怒る。
「どっちがお兄ちゃんかわかんないんですが?」
「それが金沢兄弟や。」
うんうんと頷く山崎。
「・・・折角温泉で休もうと思ってたのに・・・」
平助はもう死んでいるといっても過言ではない。
「・・・?!へ、平助後ろにいる死神はなんですか」
平助は死神を最近よく召喚しているのは気のせいでしょうか。
「とりあえずさー・・・そのお兄さん連れ去ってもうここにこれないようにしてくれる?」
「うん。ごめん、迷惑かけて。」
平助のためにも、こちらの平穏のためにも、日向君に頼む。
日向君はお兄さんの首根っこを掴んでどこかへ去っていった。
「へーすけー、もー大丈夫だよー?」
顔の前で手を振る。
反応、なし。
「おきーろー目ー覚ませッ!!」
ガンッ
思いっきり頭突き。
「・・・ってぇぇぇ!!!」
「お、起きた」