朝陽
「お姉ちゃん、たいへん。」
口をもぐもぐ動かせてすぅちゃんが言う。
「何が?」
「カメラの残量少ない。」
「もうそんなに撮ったの?!いつの間に?!」
「いっぱいあるよぉ~お姉ちゃんの写真」
そういってすぅちゃんはカメラのアルバムを開く。
「うわぁ~本当だ~ってこれ全部私ッスか?!え何これ消せェェェェ!!総司といいすぅちゃんといいそんなに人の写真撮って嬉しいか?!」
「うん」
入浴シーン、着替えシーン、お食事シーン・・・他にもあるけど。
全部盗撮類に入ってないですか?!
「しかも!このデジカメは携帯につなぐと携帯にメモリーが入るのだ!」
「何その嬉しくない機能!」
「なんですか、それ。」
ひょこっと背後から総司は顔を出した。
「えっとね、お姉ちゃんの写真。」
「メールで送ってください。」
「了解」
「なんて会話してんだァァァァ!!!やめて!お願い本当にやめてェェェェ!!」