朝陽
「ギャアアアアアアアアアッ!!!」
耳を劈くほどの大音量が、耳に響く。
「え、何?!この声・・・平助?!」
「とにかく行ってみましょう!」
「え、うん!」
旅館の中へと戻り、声の出所を探す。
「あっちです!」
「え・・・男子トイレ?」
総司は走って男子トイレへと入る。
私はちょっと迷って・・・男子トイレに入った。
「平助?!どうしたんですか?」
「あ・・!せ、洗面所の鏡に、赤い手形がたくさん・・・!!!」
「はぁ?!」
ゆっくりと洗面所の鏡へと視線を移す。
「ぎゃああぁぁあぁあぁぁぁ!!!」
女の人が鏡の内側に張り付いていて、じっとこちらをみていた・・・