朝陽
「うわっほいだぶりゅーびーおーー!!!」
「混乱しすぎですよ。それにほら、もう女の人はいませんって。」
「・・・ほ、ほんと・・・?」
「本当ですよ。ほら。」
ゆっくりと鏡に視線を移す。
「あ、本当だ・・」
一気に力が抜け、座り込む。
「・・・っはぁ・・・、平助は赤い手形で私は女の人で・・・
絶対この旅館、何かあるから・・・」
「ですよね。」
ふと総司が天井を見る。
「・・・智咲さん、平助、上・・・」
「え?天井がどうかしたの?」
「天井?」
そういって平助と私も天井へと視線をうつす。
さっき鏡の内側にいた女の人が、天井に張り付いていて・・・
こちらを見て、
ニィ・・・・
「「ぎゃあぁぁぁぁぁあああぁぁぁ!!!笑ったあぁぁぁぁ!!!」」
平助と私は、同時に失神した。