朝陽
まずは場所を移動して、玄関近くのロビーに集まる。
「幽霊は、この世に心残りがあったから成仏できないんだと思います!」
「智咲さんの意見に賛成です。」
まずは、どうやって成仏させるかみんなで話し合い。
「ええっと・・・未練って・・・」
平助が苦笑いしながら言う。
「初音ミクがどうがんばっても3次元に現れないのがさびしかったんだよね!」
「ですよね。問題はそこです。」
「なら、誰かがコスプレすればいいだけの話じゃ・・・」
顎に手をあてて、考える平助。
それもいいかもな・・・
「でも、誰が一番ミクに似ているかが問題なんだよね!!」
もっともである。
「なら、智咲でいいんじゃない?女の子でしょ?やってよ。」
「でも衣装ないじゃん。」
「ふすまのなかに入ってましたよ。」
総司が段ボール箱を持ってきた。