朝陽




「ぎゃあああああああ!!!!」






耳をつんざくような悲鳴は旅館中に響き、いろんな人の機嫌を害した。




「なにこれなにこれなにこれぇぁぁぁぁあぁ!!」



いつまでもつきまとってくる女の幽霊にいい加減うざったくも思いながら、綺麗に掃除されている廊下を走る。



「ああもう!錬金術とか使えたらいいのにな!いろんなもの練成できたらいいのにな!!!」


私は思いっきり叫んでみるけど、効果なし。


「北斗!百烈拳!!」



「いや、それ違う漫画だから。」


ボケる平助にいらだちながらも叫ぶ。



「とりあえず、どうするんですか?」


「知らないからー!!!」


総司の問いになきたくもなってくる。




いきなり平助は立ち止まる。




「・・・?平助?」




スゥ。



思いっきり息を吸って、




「お前はもう、死んでいる!!!!」




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