朝陽
「あ、お姉ちゃんが一番に食べたの?えへへ。お勧め、なんだよ?おいしいでしょ?」
無邪気な笑顔でこちらに寄ってくるすぅちゃん。
そんな笑顔を壊すわけにもいかないので。
「・・・ッお、おいひい・・・・」
涙目で答えた。
辛いィィィィィ!!!
隣にいる平助はひーひーと涙目で笑っている。
殺してやろうか畜生!!!
「でしょ??お姉ちゃん喜ぶかと思ったんだぁ!もっとお食べ?2袋は買ったから。」
「・・・!!!すーひゃんのれしょ?わたひ、いらないはら!!」
(すーちゃんのでしょ?わたし、いらないから!!)
「でも・・・2袋あるから、二人で分けて食べよ?」
そういってすぅちゃんは袋を構える。
何故?
その疑問はすぐにかき消される。
「食べさせてあげる。あーんって一回やってみたかったの。」
「・・・ひぇ。えとあと、平助も食べたいって。」
「・・・え゛」
「平助・・・?そこにいる子も?いいよ、食べさせてあげるよ。あーんってして?」
平助があとずさる。
ソファの上なので、すぅちゃんが馬のりになるような形になる。
平助の顔が・・・赤い。
すぅちゃんと同じ顔なので、何故か不快な気分。
「・・・ちょ、やめ・・・っぎゃああああああああ!!!辛ァァァァ!!」