朝陽



「今から選出するぞー。立候補か推薦で決めてくれ。学級委員長でてこいー。」


「はーい」


「御意。」



しんぱっちーと斉藤さんが前に出る。



「んじゃあまずは立候補者。誰かいませんか?」


やけに気合いが入った感じだ。


しんぱっちーはこういう学校行事に目がない。


「はい!俺やる!」


真っ先に手を上げたのが、左之。

左之も気合い入ってんなー。


「ん?左之だけか?なら推薦だ。
こういう奴がいいとか、いないかー?」



「はい。」


「山崎。」


真っ先に手を上げたのが、山崎。


誰を言うつもりだ。


「智咲で、コスプレ衣装は和服猫耳希望や。」


「何勝手にコスプレ内容まで決めてんの?!嫌だァ!!恥ずかしいもん誰がやりたがるってんだ!!!」


「よっし、智咲決定。あと5名ー。」


斉藤さんが黒板に『橘』と書く。


「ちょ、嫌ァァァ!!!」


「じゃあ誰か選出しろ。」


「えっ・・・総司。コスプレ内容は、ええっと・・・」


「何勝手にコスプレ内容まで決めてるんですか。」


「ごふぇんなひゃい。」



ほっぺがー。痛いよー。助けてママン!隣の席の子がいぢめる!!



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