朝陽
「しつれーしまーす。総司ィー起きてぇ。ていうか起きろ!」
ずかずかと部屋に侵入して、勝手に寝室へ向かう。
「あ、まだ寝てる。起きろー。遅刻するぞこんちくしょう!!!」
畜生起きない!
「耳元で叫ぶよ?3、2、1!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッひでぶ!!」
ぼかっ
総司の鉄拳が私の顔に沈む。
「いだっ!!いい加減にしろォォォォ!!毎日毎日殴られてたら鼻低くなるだろうが!!!」
ぶにぃとほっぺを引っ張る。
しかしほっぺを引っ張っていた手を振り払われる。
「うるさいなぁ。起きてますよ・・・」
のそりとベットから起き上がる。絶対今起きたでしょ!呑気でいいなぁちくしょ!
「言いたいことはたくさんあるけど、我慢・・・!とりあえず食パン焼くから、それまでに着替えててよ・・・」
鼻をさすりながら台所へ向かう。
「はいはい、わかりましたよ~」
「なにその投げやりな返事!え、私たちは付き合っているんですよね?!」
「付き合ってるんじゃないんですか~?」
「・・・。」
もういい。何かを求めた私が馬鹿でした。さっさと台所に向かいます。