朝陽

放課後の教室。




「ほら・・・お姉ちゃん、もうちょっと声だして。」


「・・・っもぉ、無理ぃ・・・ハァ、はぁ・・・」


すぅちゃんが私の尻尾をいじる。



「駄目だよ。一緒に練習シようって言ったのお姉ちゃんでしょ?本番じゃ体もたないよ?」


「でも・・・」


「口答えはナシだよ?優勝がかかってるんだから。」


すぅちゃんが私の顎を持って言う。めっちゃ目合ってる。


「いくらなんでも、ハードすぎるよォ!!」







只今衣装を着てコスプレ大会への練習中。



コスプレ大会は、ただ単にコスプレするだけじゃなく。その役になりきって審査員にアピールしなくてはいけないらしい。


だからすぅちゃんと猛特訓。



しんぱっちー&冬ちゃんペアのほうは、


「もうちょっと上目遣いするんだ!それで言ってみろ?」


「お、お帰りなさいませご主人様・・・」


「もうちょっと!!!」



何熱心になってんだよ!!冬ちゃんがかわいそうでしょ!!あ、冬ちゃんも熱心!











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