朝陽
「・・・何処?!」
どこを探しても、見つからない。
走って、走って。
いつの間にか知らない学校の棟にもぐりこんでいた。
「・・・本当にここは何処?」
古臭くて、もう使われていない棟なんだろう。
「・・・くっさ。」
ハンカチで口を覆いながら、来た道を引き返す。
平助はこんなところには来ないだろう。
ズケッ
「ブギャアア!!!」
ズシャァァァ!!!
何かにつまずいて、転ぶ。
後、スライディング。
「いったァ・・・何?」