朝陽
「・・・誰だァ睡眠の邪魔した奴はァ。」
どうやら誰かの足につまずいたらしい。
ていうか廊下で寝てたのかよ。
「・・・あ、すいません。」
「・・・あ゛?」
ゆっくりと寝ていた人は起き上がる。
「・・・あ!!高杉!!」
「・・・あ゛ァ?・・・ああ、前の覗きかァ。」
一瞬眉間に眉を寄せてからあくびをする。
「な゛!違う!!あんなの覗く趣味なんかない!」
まったく人を変態にしないでほしい。
(女の子に抱きついて目の保養を行なったり総司を見て鼻血を流す人が言うのはどうかと思う)
びしっ
高杉が私の額にデコピンをする。
「あいたッ」
「でも覗いてたんだろォ?」
「・・・いや、そういうつもりは。」
「邪魔されたなァ。折角のお楽しみを。」
「え・・・と、どんまいでーす。」
「待てや」
逃げようとしたら腕を掴まれた。
「いや、本当にそんなつもりはなかったんスよ~。だから離してくださいよ旦那ァ。」
ヤクザに絡まれたチンピラのごとく私は喋る。
「・・・誰も離さねェよ。」
「・・・え?」
ぐいっ
「えあ?!」
いつの間にか視界は反転して、天井が見える。
私の上には、高杉。
馬乗りをされている。