朝陽
「でも、男だとしても惚れたかも。そんな男みたことない。そこら辺の女より女だし・・・俺の好みど真ん中だし・・・」
「・・・は?」
「俺さ、そんじょそこらにいる男よりはマシだろ?」
「・・・そうなんじゃないの?」
僕の目から見ると、中の上くらい。
「ねえ、男同士の恋愛って興味ない?」
そういって男が微笑みを浮かべる。
全身に鳥肌がたつ。
「興味ないに決まってるよ。」
そっけなく返事をする。
「なら、興味を沸かせてあげるよ・・・。平助」
耳元で男が囁く。
「っひぁ!!やめろ!てかやめて!近寄らないで!!!!」
すぐに男のそばから離れる。
「実は女なんだろ?いいじゃんか。」
「何が?!何がいいの?!」
「そんな卑猥なことわざわざ言わせる気・・・?」
「んなの聞きたくない!!!」
あああ!気持ち悪い!もはや涙目だ。
「・・・クスッ可愛い。」
「ギャアアアア!!!」