朝陽
「平助、智咲さんと会いませんでした?」
総司が心配そうに聞いてくる。
「・・・?見てないよ?え、みんなで遊んでたんじゃないの?智咲、校舎の方から『襲われるー』とか叫んでたから遊んでんのかと思ったよ?」
「・・・!!!本当ですか?!それは!!」
総司に胸倉を掴まれる。
「ぐえっほ、本当だってば。」
「・・・ッチ。ちょっと行って来ます。」
「え、舌打ち?」
総司は走って何処かへ消えていってしまった。
「・・・何か悪いこと言った?」
僕の疑問を残して。
・・・・・・・・・・・・・・・
「携帯さえあれば高杉も土下座するのだー!アハハハハ!!!」
そういって携帯を高杉に見せびらかす。
ひょいっ
「あ゛」
携帯を奪われた。
「・・・馬鹿かァ、お前はァ。」
そういって高杉は携帯を投げた。
カシャンッ
そういう音をたてて携帯は地面にひれ伏した。
「ウギャアアアアアアアア!!最後の砦がァァァ!!」