朝陽
高杉が私の上から退く。
「もういい。」
そういって、私の携帯を拾って、何か操作して・・・
「メルアド登録しといたから、消すなよォ?」
睨んで私に携帯を渡して去っていった。
「・・・睨む必要なくね?」
なんだかんだ言って嫌われてるんだろうな・・・。
睨まれてばっかりだし・・・。
「ま、いっか。」
立ち上がって、スカートの埃を落として、校舎を出ようとして・・・
前方に人影が見える。
視力2.0をフルに稼動させて、人影を見る。
「・・・あ!総司!!!」
走って走って総司に飛びつく。
何故だか、総司が恋しくなった。
「智咲さん、大丈夫でしたか?!何もされませんでしたか?!」
そういう総司の顔は汗で湿っていて、妙に色気が・・・。
ぶばッ
「・・・鼻血がとまりゃーせん。」
「・・・大丈夫そうですね。」
温泉が楽しみです!!