朝陽


「ていうか普通のしりとりだよ?!普通に!平助からでしょ話逸れたの!!」


「平助に罪はあるの♪平助に罪はないよ♪」

「歌うな腹立つ!!!」



畜生腹立つ!なんか見下されているような・・・。こっちも見下してやらなきゃ気がすまない。



何か優位に立てるもの・・・。



「平助って好きな子いる?」


「・・・は?」



「いや、いるかいないか聞いてるの!余計な事は考えるんじゃない!!」


私はもう好きな人がいるのだよ!!!
その時点でもう優位!
しかも愛人が!
独り身の平助に、圧倒的な差をつけて勝利。


「・・・うーん。微妙。この気持ちが恋心っていうのかわからないから・・・いないことにしておく。」


「へぇ~・・・その恋、智咲様が解決してしんぜよう!!」

「・・・いや、いい。」

「いやでも、その子の特徴ぐらい教えてくれても・・・」

「変態で、変人で、うーん・・・貧乳で、でも一途で、喋ってて腹が立つ・・・」

「好きじゃないんじゃないの、それ。」

「そうかも。」



平助が頷いたので、一件落着。


ていうか、誰のことだろうか?


平助がこんなにボロクソに言ってましたよ、って告げ口したい・・・





< 80 / 171 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop