朝陽
なんだかんだで温泉旅館に到着。
あああー!パンフレット通りなんて綺麗な旅館なんでしょうか!
「んじゃあここから自由行動な。明後日の朝に現地集合。部屋のカードキーは今から配る。女子と男子に各1部屋ずつな。後は温泉に入るなり外出するなり自由にしろ。必ず朝昼晩の食事には参加すること。あと自由に外出するのはいいが道に迷うなよ。以上。解散!」
女子と男子にそれぞれカードキーが渡される。
女子のカードキー所持者は春ちゃんだ。
「さきに荷物おいてこよう?」
すぅちゃんの荷物が一番多い。
何をそんなに入れるものがあるんだろうか。
小学生の宿泊学習より多いぞ。
「んじゃあいこうか。」
部屋は・・・107号室か。
『107』
「うひゃあああ!!ひろぉぉい!!!」
純和室だ。
畳に布団を敷いて寝るのか。
「荷物整理したら、どこいこうかな・・・」
「げ、ゲームセンターあるって!あとカラオケも!ボーリング場もある!卓球台も!!」
パンフレットを見て興奮している冬ちゃんが言う。
「楽しそうだね。」