朝陽








「先外に出てるね!!」



気合いを入れすぎて早く準備しすぎて、一番に準備が終了。


「うん。外で待ってて~」


「了解~」



がちゃっ



部屋から出て、ドアを閉めると、ロックがかかる。


「・・・高機能・・・」

「そんなのどこの温泉も当たり前だよ。」


「ぶお?!」


後ろから声がする。

勢いよく振り返る。



「・・・誰?」


12歳くらいの、立派な男性用の着流しを着た男の子がいた。


うーん。どっかの御曹司?


栗色のさらさらの髪につり目ついでに二重。
鼻の先に貼ってある絆創膏が小学生特有のやんちゃさを引き出している。



「金沢日向。」


「ひなたくんか~。おうちの人は?」


「働いてる。」


「じゃあ、なんでここにいるの?」


「俺の家だから。」


「・・・え?」


「俺の家。」


「ここの御曹司?」


「違う。兄ちゃんが御曹司。」



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