朝陽



「お兄ちゃんか~どんな人?」


「上から目線で喋るな気色悪い。」


「・・・ぐぼらっ」


智咲は心に1000のダメージを受けた。


あ、今なら死ねるかもしれない。



「兄ちゃんは、尊敬できて・・・でもちょっと変だけど。」


「へぇー。」


「そういえば、お姉ちゃんは名前なんていうの?」

「ん、橘智咲だよ~!以後お見知りおきを!」

「多分覚えた。」


そういって無邪気に笑う。

つられて私も笑う。


和む~。



「お姉ちゃん今から温泉行くんでしょ?あっちだよ。」


そういって日向くんは東を指差す。


「なんなら案内しようか?」

「遠慮するよ。その、あれだ。待ってる人がいる」


がちゃっ


「お姉ちゃん~!あ、誰その子?隠し子じゃないよね?」


すぅちゃんが部屋から出てくる。


「違うよ、この子は」


「む・・・このつり目、ふてぶてしい瞳・・・土方先生との隠し子?!」

「違うって。」


そういえば似てるかも。


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