朝陽




「お姉ちゃん・・・?双子なの?顔一緒だし。」


日向くんは首をかしげる。



「ううん。偶然だよ」

「えへへー。やっぱり似てるでしょ?」


「・・・言ってることがばらばらだし。」



日向くんがあきれ返っている。


「あ、私すみれだよ~だからすぅちゃんって呼んでね?」


「・・・すぅちゃんさん。俺、日向。」


「いい子。」


そういってすぅちゃんは日向くんの頭をなでなで。


「・・・むう。私の名前、覚えてる?」


ちょっとした嫉妬心で聞いてみる。


「智咲!!」


「そう!正解!今度からそう呼んでね!」


「わかった。」


にこりと日向くんが笑う。

つられて私もにこりと笑う。



がちゃっ


「ごめんなー。遅くなったね。待った?」

そういって春ちゃんと冬ちゃんが部屋から出てくる。


「ううん。大丈夫。」


「んじゃあ行こうか!!!」


「いってらっしゃい、智咲、すぅちゃんさん、ええっと・・・その他の」


「春って呼んで?」

「私は冬だよ。可愛いー・・・」


そういって冬ちゃんは日向くんの頭をなでる。


「日向だよ。温泉はあっちの方だから。」



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