朝陽
おもいっきり回して、自分も気持ち悪くなって座り込む。
「みっちゃん大丈夫かよォ」
「大丈夫じゃねぇって」
そんな会話を繰り返している男の子たちをすり抜け、さきほどまでいじめられていた子のところへいく。
「大丈夫?」
そういって手を差し伸べる。
あ、髪の毛栗色だ。
「・・・智咲?」
「え?知り合い?」
ばっと男の子が顔をあげる。
「あ!!日向くん!!」
「なんですか、知り合いだったんですかー」
「うん!さっき温泉で・・・って総司いつのまに?!」
背後にいる総司に驚きつつ、日向くんを立ち上がらせる。
「背後をとられてはもう死んでますよ、智咲さん。」
「何処の時代?!」
「智咲、その男の人誰?」
「えへへ、彼氏だよっ!!!」
笑顔で答える。なんかいい気分。
「違いますよ、私の玩具です。」
「違うからね!!」
「玩具って・・・何するの」
日向君は驚愕の顔をしている。
「それはですね」
「答えるな!!ていうか真に受けないで!!!」