言えない愛と小さな世界。
今日は何と私達には珍しく、結構良い雰囲気で。
だから、一々付ける嫌味だって、一々凄む暴言だって。
全て、私が大人な対応をしながら流してきたっていうのに。
...確か、二人で話している時携帯が鳴って、それは、...まぁ普通に女友達からの電話だったから断りを控えめに入れつつ「もしもし」なんて言いながら出て。
で。何だかよくわからないうちに、友達の彼氏の話になったみたいで、切ろうに切れない内容に焦りながら横を最大限に気にしつつ、相談を受けていたら...
「だ、だからタケシくんはさ」
「...あ゙?」
え、怖い怖い怖い怖い怖い!
何故だかいきなり食いついてきたよこの人。
「――え?あぁ、聞いてるよ。
好きとか嫌いとかはっきり言わないと本気かわかんないよね〜」
「......」
困った。電話の相手は切るそぶりも見せないし、マシンガンのように話し出す。――それに、何より気になるのは隣からの視線がとてつもなく、痛い。
「えぇ?余りそうゆうのをごまかす人は、遊びかもしれないから要注意だってっ」
「......っ」
友達の疲れたようにため息を混ぜる声に心配して、少し声を荒げてしまったのがまずいかった。
不良とゆうより、もはや鬼のような顔する私の彼氏は携帯を持っている腕を捕むと話の途中だと言うのにも関わらず即座に電源を切りやがった。