余命1年の彼女
第一話 告
医者からの申告
”貴方は・・・あと一年しか生きられません”
医者から告げられた一言だった・・・。
私の名前は、花川灯(はなかわあかり)。現在高校2年生でした・・・。
今日の朝、起きたら全然息ができなくて急いで病院に行ったら、こんなことになってました。
「ど、どういうことですか!?」
私は意味が分からなくて、聞いた。
「そのままですよ。あと一年で君は・・・この世を去ります。」
訳が分からない。普通、医者なら『最善を尽くします』とか、『必ず助けて見せます』とか言うもんじゃないの?お母さんは開いた口が塞がらない状態だし、お父さんは目が点になっているし。
「せっ、先生!どうか娘を!!娘を助けてください!!!」
「無理なんです・・・この病気は・・・治療法がまだ見つかっていないのです。」
「そんなっ!・・・」
「しかし、アメリカの優秀な病院に、この一年間研究をさせてくれたら治療法が見つかるかもしれない。・・・どうだい?」
それは・・・嫌だ。
「灯!アメリカに行きましょう!!」
「けれども、その一年の間に治療法が見つからなければ・・・」
「見つかる可能性もあることでしょう!どう?灯、アメリカに行きましょう?」
嫌だ・・・
「い・・・嫌・・・」
「「「!!!」」」
「どうして!?死ななくて済むかもしれないのよ!?」
「そうだぞ!」
だって・・・そうしたら・・・
「そうしたら・・・修也と会えなくなる・・・」
「そんなの、助かったらいつでも会えるじゃない!!!」
・・・助かったらでしょ?じゃあ、助からなかったらもう・・・もう会えなくなる。
だったら・・・死ぬ間際まで・・・彼の傍で笑っていたい。
それに・・・胸騒ぎもするから・・・
「お母さん・・・私、この残りの時間を大切にするよ」
「「!!!!!!!!」」