永遠の時を君と刻む
序章

お前は最後まで優しかったな。

お前が言った「さよなら」は、お前の最後の優しさだったんだ。


なんで……

なんでなんだよ?


俺は彼女に何をしてやれたんだ?

「愛してる」の一言も言えないで…


俺は、彼女だけを愛していた。

それだけは嘘じゃない。

お前は確かに優しかった。


でも、その優しさが時には残酷だった

自分を犠牲にしてでも...


お前は必ず、人を助けたな?


そういうところに、俺は惚れたんだよ。





好きになって、ゴメン。


そして、ありがとう。




きっとこのことを彼女に言ったら...

きっとお前はこう言うよな?



「悲しい顔しないで、笑ってよ」




”大丈夫だよ”とは言わないで、そう言うよな?



お前との約束は、絶対に守るから。




”笑って”



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