天秤の鏡界
「…わかんないよ!!
何て言ったの?」


優衣は鏡に両手を
ついて少女を見つめる


少女は必死に
言葉を紡いだ


《…ケ……テ……》


「………え………?」


優衣は少女の
口の動きを見て目を見開く


今確かに……



「…助けて………?」


優衣の言葉に少女は頷く







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