天秤の鏡界

「…あの………
まさかずっと
そこにいるつもり?
あたし着替えたいんだけど」



それでもウルは
黙ったまま優衣を見つめた


「…違う………」


違う……?
ウルの言葉に優衣は
首を傾げる


そのままウルの
手が優衣の頬に触れた


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