天秤の鏡界

あの夢のせいだ
まさか現実でも
泣いてたなんて…


「大丈夫!
ありがとうウル」


優衣の言葉にウルは
フイッと顔を背けた


「…心配した訳じゃない
それに…あんたが主
なんて認めないから」


そう言ったウルの
頬は少し赤い気がする


「…ふふ…わかった
わかった」


優衣はそれを流して
ウルの背中を押して
部屋から追い出した


「…可愛い所もあるんだ」


優衣はそう言って
小さく笑った



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