「Love Step」ハロウィン編
ハロウィン
明日はハロウィン、わたしはこの日が好きじゃない。
ショップでは可愛いかぼちゃのジャックランタンやぬいぐるみが売っているけれど避けて通る。
ハロウィングッズは可愛いのもあれば、外国のお菓子が入っている入れ物はグロくて背筋がぞっとするものもあるから。
ハロウィンが好きじゃないって事はゆきちゃんも知らない。
「杏梨~?、ちょっと待ってよっ!ねえ、杏梨っ!可愛いのが売ってるんだよ~」
駅ビルのショップの前を急に速度を上げて歩く杏梨に香澄が呼び止める。
そのショップは外国の化粧品や輸入雑貨、お菓子などが売っているお店だった。
杏梨は3つ先の靴屋の前で振り返って香澄を見ていた。
急ぎ足で杏梨の所まで駆け寄る。
「いったいどうしたのっ?あのお店、見たかったのにっ!」
「ごめんね……香澄ちゃん……」
どこか不安げな表情の杏梨を見て心配になる。
「どうしたの?変な人でもいた?」
あたしは気づかなかったけれど、杏梨は見たのかもしれないと聞いてみた。
「……ううん」
杏梨はゆっくり頭を横に振った。
頭を振ると頬に柔らかいブラウンの髪がふわりと宙を舞う。
心の中で「まったくもう、可愛いんだから」などと考えてしまう香澄だが、杏梨の様子がおかしいことに気づく。
「話せる?そこの店に入ろう?」
強引に手を引っ張って、コーヒーショップの中へ入っていく。
ショップでは可愛いかぼちゃのジャックランタンやぬいぐるみが売っているけれど避けて通る。
ハロウィングッズは可愛いのもあれば、外国のお菓子が入っている入れ物はグロくて背筋がぞっとするものもあるから。
ハロウィンが好きじゃないって事はゆきちゃんも知らない。
「杏梨~?、ちょっと待ってよっ!ねえ、杏梨っ!可愛いのが売ってるんだよ~」
駅ビルのショップの前を急に速度を上げて歩く杏梨に香澄が呼び止める。
そのショップは外国の化粧品や輸入雑貨、お菓子などが売っているお店だった。
杏梨は3つ先の靴屋の前で振り返って香澄を見ていた。
急ぎ足で杏梨の所まで駆け寄る。
「いったいどうしたのっ?あのお店、見たかったのにっ!」
「ごめんね……香澄ちゃん……」
どこか不安げな表情の杏梨を見て心配になる。
「どうしたの?変な人でもいた?」
あたしは気づかなかったけれど、杏梨は見たのかもしれないと聞いてみた。
「……ううん」
杏梨はゆっくり頭を横に振った。
頭を振ると頬に柔らかいブラウンの髪がふわりと宙を舞う。
心の中で「まったくもう、可愛いんだから」などと考えてしまう香澄だが、杏梨の様子がおかしいことに気づく。
「話せる?そこの店に入ろう?」
強引に手を引っ張って、コーヒーショップの中へ入っていく。
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