「Love Step」ハロウィン編
甘えるように俺に抱き付いて眠ってしまった可愛い寝顔を見ながら考える。
今日の杏梨はどこか変だったな……。
寝る前にお土産は温泉まんじゅうにしてねと言っていた。
温泉まんじゅうは好きだったか?
いや、好きじゃなかった気がする。
ロケから帰ってきたら杏梨の不安を聞こう。
* * * * * *
「雪哉さ~ん、あたしどうでしたかぁー?」
モデルの奈菜がスタッフと話をしていた雪哉の元へ飛んできた。
「いつものように可愛いよ」
感情のこもっていない声で褒める。
モデルとして成功している奈菜だから人気のカリスマ美容師、雪哉にヘアーメイクを頼める。
「も~う 雪哉さんったら~ いつもクールなんだもん あたし、この髪型、気に入っちゃった~」
お嬢様ヘアーっぽく、クルクルとしたカールが顔を縁取っている。
そこへポケットに入っていた携帯電話が振動した。
「失礼」
携帯電話を出してみると貴美香の名前。
今日の杏梨はどこか変だったな……。
寝る前にお土産は温泉まんじゅうにしてねと言っていた。
温泉まんじゅうは好きだったか?
いや、好きじゃなかった気がする。
ロケから帰ってきたら杏梨の不安を聞こう。
* * * * * *
「雪哉さ~ん、あたしどうでしたかぁー?」
モデルの奈菜がスタッフと話をしていた雪哉の元へ飛んできた。
「いつものように可愛いよ」
感情のこもっていない声で褒める。
モデルとして成功している奈菜だから人気のカリスマ美容師、雪哉にヘアーメイクを頼める。
「も~う 雪哉さんったら~ いつもクールなんだもん あたし、この髪型、気に入っちゃった~」
お嬢様ヘアーっぽく、クルクルとしたカールが顔を縁取っている。
そこへポケットに入っていた携帯電話が振動した。
「失礼」
携帯電話を出してみると貴美香の名前。