「Love Step」ハロウィン編
雪哉は愛車を飛ばして杏梨のいるマンションへ戻った。
時刻はちょうど7時。
なかなか来ないエレベーターにイライラと待つ。
昨日杏梨の態度が不自然に思った時になぜ聞かなかったのだろうかと後悔した。
携帯電話にかけても出ない。
どこかへ出かけたのか?
香澄ちゃんの所か?いや、さっき遼平が家族旅行に行ったと言っていた……。
きっと、マンションから一歩も出ていないだろう。
貴美香さんは忘れているかもしれないからハロウィンの話はしないでくれと頼まれたが……絶対に忘れてなんかいないだろう。
昨日の様子を見ればわかる。
玄関のカギを開けて静かに中へ入ると、廊下に点けられた明かりに驚く。
進むにつれてリビングも煌々と電気が点けられていたが、杏梨の姿が見えない。
「杏梨?」
寝室のドアは開いていた。
覗くとそこも電気が最大限に明るくなっていた。
ベッドの上の膨らみに気づく。
そんなに怖いのか……。
雪哉は今すぐ抱きしめてやりたくなった。
「杏梨?杏――」
布団に手をかけると耳が痛くなるほどの悲鳴をあげられた。
「きゃーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!」
うつ伏せで丸くなって叫ぶ杏梨。
時刻はちょうど7時。
なかなか来ないエレベーターにイライラと待つ。
昨日杏梨の態度が不自然に思った時になぜ聞かなかったのだろうかと後悔した。
携帯電話にかけても出ない。
どこかへ出かけたのか?
香澄ちゃんの所か?いや、さっき遼平が家族旅行に行ったと言っていた……。
きっと、マンションから一歩も出ていないだろう。
貴美香さんは忘れているかもしれないからハロウィンの話はしないでくれと頼まれたが……絶対に忘れてなんかいないだろう。
昨日の様子を見ればわかる。
玄関のカギを開けて静かに中へ入ると、廊下に点けられた明かりに驚く。
進むにつれてリビングも煌々と電気が点けられていたが、杏梨の姿が見えない。
「杏梨?」
寝室のドアは開いていた。
覗くとそこも電気が最大限に明るくなっていた。
ベッドの上の膨らみに気づく。
そんなに怖いのか……。
雪哉は今すぐ抱きしめてやりたくなった。
「杏梨?杏――」
布団に手をかけると耳が痛くなるほどの悲鳴をあげられた。
「きゃーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!」
うつ伏せで丸くなって叫ぶ杏梨。