Memory
異変
「は?俺は絶対友情派だな」
「だよなー、まぁそれが普通だよな」
一般的な質問。
恋をとるか
友情をとるか‥
俺は昔から友情派だから
彼女ができたとしても
あんまりデートはしたくない。
「なぁ、潤(じゅん)その痣どーした?」
「えっ!?ドコにあんの?」
ここっと指を差しながら痣の位置を教えた。
つーか何でそんな分かりやすい痣なのに、
本人が気付いてねーんだよ。
「うゎっ!ホントだ‥。別に転んだり、ぶつけたりもしてねーのにな」
「どーせお前の事だから寝てる間にぶつけたんじゃん」
俺はからかう様に笑いながら自分の席へ戻った。
この時は痣なんて大して気にもしてなかった。
あの日から2週間くらい経った頃
潤は学校を休んだ。
先生からは風邪とだけ伝えられた。
「なぁ宏揆(ひろき)!部活終わったら潤のお見舞い行こーぜ!」
野球ボールを投げながら叫ぶ祐介(ゆうすけ)。
お見舞いか‥‥
別に暇だし、行ってみるか。
祐介の誘いに了解して部活を終えてそのまま潤の家に向かった。
ピーんポーン♪
「はーい」
「ちわー、潤大丈夫ですか?」
「あっ!宏君と祐君じゃない?!久しぶりねー、元気してた?潤なら部屋に居るから顔見せてあげて♪」
「はいっありがとうございます」