Memory
潤の親には昔からよくお世話になってて話しやすい。
今思えば潤の家に来るのも久しぶりなんだよなー
コンコン
「潤ー、元気か?」
「っうぉ!家来たのお前らだったんだ」
部屋で普通に過ごしてたみたいだけど
額には熱冷ましシート貼ってるし、
頬もすげー赤いから少しビビった。
いつもの潤じゃねーみたい。
「つーか寝なくて平気?」
「ん、平気平気♪」
「ならいいけど」
平気な訳ねぇのに‥‥
馬鹿じゃん。
あ‥この間の痣、まだ治ってねーんだ。
いや、違う。
前のは確か左腕だったよな?
今あるのは右腕‥‥
また新しいのができてんじゃん。
「お前さ、どっか抜けてんじゃねーの?」
「急に何だよー」
「風邪ひいてるし、また新しい痣もつくってるしさ」
「あぁ‥ちょっと抜けてんのかも」
へへっと笑う潤を見ると少し安心する。
今日は潤のことも考えて直ぐに帰った。
その後何日間か休んでたけど
いつもの潤に戻って普通に学校に来た。