Memory


そして俺は見たんだ。

潤が苦しそうに肩を揺らしていたのを‥
そしていくつかの
薬を口に放り込んでいたのを‥


何かの発作‥‥?


俺の頭には悪いことばかり浮かんでくる。

部活が終わって何事もなかったかの様に話しかけてくる潤。
あんな姿を見られたとは
思ってないんだろうな‥。

「潤‥。お前5時間目サボれるか?」
「‥別に余裕だけど?」
「ま、そーだよな」

潤は午後の授業は殆どサボってる。
昼練の後だからって‥‥

俺も潤の付き添いでよくサボるから
サボることに関して抵抗はない。

俺らは教室を通り過ぎて
真っ先に屋上へ向かった。

「珍しいじゃん。宏からサボろって言ってくんの」
「お前が居ねー分、部活がキツイんだよ」
「わりぃ‥‥」
「別に仕方ねーけどさ」

一瞬潤の顔がくもった‥‥。
やっぱコイツなんか隠してる‥

俺がそのことを聞こうとした瞬間‥‥


ギュッ‥‥‥------


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