Memory
俺は潤の表情を見て
不意に我慢していた涙が頬に伝った‥
潤の目から一粒の涙がそっと静かに落ちたんだ。
まるで俺らに
ありがとうって言ってるみたいに
優しい笑顔で‥‥。
でもその笑顔からも寂しさが伝わってくる。
やっぱり寂しいよな‥。
一人になるのは恐いよな‥。
でも潤は俺らの心の中で
ずっと生きてるから‥。
心配しなくても
絶対忘れたりしない。
だって俺らは永遠の心友だから‥。
そうだろ?
潤‥‥。
潤との思い出は俺にとって
最高の宝物にするからな。
今まで、ありがとう‥‥。
俺の思い込みかもしんねーけど
潤の表情から寂しさを感じなくなった。
そんな潤を見て
俺は涙を拭きながら
「バカじゃねーの」
っていつものように
笑って潤の涙を拭いた。
潤の分も生きてみせっから。
ちゃんと俺らのこと
見守っとけよ‥?
それと、そっちの世界では
元気にしとけよ?
何年先になるか
分かんねーけど
またいつか‥
そっちの世界で会おうな。